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那珂川の洪水対策 JA施設を避難所に

覚書を交わした(右から)JA県中央会の加倉井豊邦会長と高橋靖水戸市長=同市中央
覚書を交わした(右から)JA県中央会の加倉井豊邦会長と高橋靖水戸市長=同市中央


那珂川の洪水対策の一環で、水戸市は25日、洪水時の緊急避難所に同市下国井町の研修施設「農村研修館」を指定する覚書を、施設所管者のJA県中央会(加倉井豊邦会長)との間で交わした。

市が公共施設以外に、洪水時の緊急避難所を指定するのは初めて。

市地域安全課などによると、同所の災害時の指定避難所である市立国田小中学校と国田市民センターは、市の「洪水浸水想定区域」にあるため、浸水時は別に緊急避難所の開設が必要になる可能性がある。

高台に立地する研修館は同区域から外れており、食堂や風呂、寝具などを備える点でも緊急避難所として有効という。

同市中央1丁目の市臨時庁舎で行われた覚書の調印式で、加倉井会長は「(研修館は)緊急時の避難所として最適で、グラウンドも広く、テントを張ることもできる」と説明した。

高橋市長は「長らく水害に苦しめられてきた地域なので、万が一のときに施設を借りられるのはありがたい」と感謝した。 (小野寺晋平)



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