思い出胸に羽ばたく 古河 総和高、最後の卒業式
来年度から県立古河中等教育学校へ完全移行する県立総和高校の最後の卒業式が1日、古河市磯部の同校体育館で開かれ、最後の32回卒業生114人に卒業証書が贈られた。杉田幸雄校長(56)が3学級の代表に卒業証書を手渡し、中等教育学校の1、2年生や教職員、保護者ら計約550人が見守る中、卒業生の門出を祝った。
卒業生を代表し答辞を読んだのは、最後の生徒会長、岡田優佳さん(18)。都内で開かれた校外学習の体験など3年間の思い出を振り返り、後輩たちに「明るく充実した学校にできるはず」とエールを送った。岡田さんは小6の時、父親をがんで亡くし、看護師を志したといい、卒業後は栃木県内の看護学校に進学する。
杉田校長は「どんなときにも笑顔と謙虚さ、前向きな気持ちを忘れず、人生の成果を求めて突き進んで欲しい」と式辞を述べ、中等教育学校2年の小柴茉也さん(14)は送辞で「これからさまざまな分野で活躍され、夢を追い続けられることを願っています」と述べた。式後、同校の継承式も開かれ、同校34年の歴史を振り返るスライド上映や同窓会モニュメントの紹介などが行われた。
同校は1981年4月に開校。34年間で全日制普通科の卒業生計8710人を送り出した。
同日、県内の県立・私立高計101校で卒業式が行われた。
(冨岡良一)