大内助教(常磐短大)に教育賞 幼児の1人遊び分析
教育学・心理学の分野の40歳以下の研究者を対象とする本年度の「小貫英教育賞」に、常磐短大幼児教育保育学科の大内晶子助教(35)が選ばれ、贈呈式が10日、水戸市見和1丁目の常磐大で開かれた。
同賞は、教育分野などを手掛ける出版社・協同出版(本社・東京都千代田区、小貫輝雄社長)が創業者の小貫英氏を記念し、1998年度に設立した公益信託「小貫英教育学研究助成記念基金」が実施している。同賞受賞者には研究助成金40万円が贈られる。本年度は同賞に6件の論文応募があった。
受賞した大内助教の研究は「幼児の非社会的遊びと社会的不適応の関連」。幼児の1人遊びについて、仲間関係の構築や社会適応、社会性の発達との観点で分析し、子どもの指導や保護者の在り方に示唆を与えた点が評価された。
贈呈式で、大内助教は「名誉ある賞をいただき光栄」と喜びを語り、立ち会った同短大の森征一学長は「素晴らしい教員がいることで学生も喜ぶと思う」と話した。