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那珂・本米崎小 別れ惜しみ閉校式 132年の歴史に幕

学校への思いを込めて校歌を歌う児童や出席者たち=那珂市立本米崎小
学校への思いを込めて校歌を歌う児童や出席者たち=那珂市立本米崎小


那珂市立本米崎小(小室信之校長)の記念式典は、同市本米崎の同校体育館で開かれ、全児童42人と保護者、地域住民ら500人が出席し、132年の歴史に幕を閉じる母校に別れを告げた。

海野徹市長は「少子化の流れとはいえ、閉校は苦渋の決断だった」と述べた。小室校長は「地域が責任を持って子どもを育てる校風がある。先輩たちの熱い思いと本米崎魂を引き継いでほしい」とあいさつ。児童代表の4年、小田倉多咲(たえ)さんと6年、関佳菜実さんが別れの言葉を述べた。出席者は校歌を斉唱し、小室校長が海野市長へ校旗を返納した。

式後の「感謝のつどい」では、全校児童で和太鼓を演奏。同校出身の尺八・琵琶の演奏家、長須与佳(ともか)さんが記念演奏を行った。

同窓生の黒澤勲さん(48)と関幸夫さん(48)は「学校がなくなるのは寂しい。校歌も歌えて驚いた。当時は体育館がなく、入学式や卒業式、雨の日の体育は図書室で行った。たくさんの思い出がある」と話した。 (小田内裕司)



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