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つくば 新消防庁舎が開庁

テープカットで新庁舎の完成を祝う関係者=つくば市研究学園
テープカットで新庁舎の完成を祝う関係者=つくば市研究学園


つくば市消防本部の庁舎が市役所のある研究学園1丁目に移転新築され、26日に開庁式があった。延べ床面積は4558平方メートルで旧庁舎の約2倍。最新設備の導入、災害対応機能の強化を図った。

同市春日1丁目の旧庁舎は築40年で老朽化し、東日本大震災では車庫にひびが入り、消防車両が駐車できないなど耐震性で問題があった。

新庁舎は市役所敷地西側に建てられ、総工費は16億4千万円。庁舎棟のほか、最大18台の車両が止められる車庫棟、5階建ての訓練塔から成る。

庁舎棟は鉄筋コンクリート3階建てで免震構造を採用。1階に中央消防署、2階に消防本部が入る。3階は消防指令センターで、通報の受理から出動まで自動処理する最新システムを導入。データ通信が可能なデジタル無線システムにも対応する。屋上の太陽光発電装置で、庁舎の電力の一部をまかなえる。

被災経験を踏まえ、給油なしで3日間連続運転できる最新の自家発電設備も設置。給水、給油施設とも連動させ、防災拠点としての機能を強めた。給油備蓄能力はガソリンと軽油で各1万リットル確保した。

開庁式で市原健一市長は「震災の教訓を生かし、新庁舎を造った。市役所と同じ場所なので、災害時には迅速な初動体制が築ける」と期待。市の中央へ移転したことで、課題だった市南西部の体制強化も図られる、とした。 (今橋憲正)



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