色彩感覚、親子で磨く 筑西・竹島小、ゲームや塗り絵
色彩の教材を使って生きる力を育てる「色育(いろいく)学習会」がこのほど、筑西市稲野辺の市立竹島小(佐藤功夫校長)であった。1年生34人と保護者が、味やにおいを色に例えるゲームや塗り絵に挑み、楽しみながら親子の絆を深めた。
色育は、色彩が子どもに生理的、心理的に及ぼす効果を取り入れて、集中力や想像力、コミュニケーション力を育てる。一般社団法人「日本色育推進会」(本部・横浜市、志田悦子代表)が提唱する取り組みで、本県第1号の同会インストラクター、市塚亜希さん(36)たちが講師を務めた。
親子はまず、吹き出しに色を加えて自由に描く学習に挑戦。吹き出しを滴や葉っぱ、鼻ちょうちんなどに変化させ、児童の持つ感性を引き出した。続けて紫やオレンジ色を30秒間見つめた後、白色を見ると黄や水色が見える「残像現象」を体感し、親子から驚きの声が上がった。
折り紙を使ったゲームでは「怖い」「驚く」などから連想される色を選び、感覚を磨いた。塗り絵は親子で順番に色を付け、思い思いのキャラクターを描くことで、親子のコミュニケーションを図った。
児童たちはさまざまな体験に大喜び。舘雪月さん(6)は「折り紙の色当てが楽しい」と目を輝かせた。母親のひとみさん(44)は「子どもの発想を見られて楽しい。自宅でも色のコミュニケーションをやってみたい」と感想を話した。 (溝口正則)