那珂湊中で建設体験 ひたちなか 工具に苦闘 小屋作り
建設業の魅力を知ってもらい、担い手育成につなげようと、ひたちなか市廻り目の市立那珂湊中学校(道口満男校長)で21日、「建設体験学習」が開かれ、2年生約160人が小屋作りに挑戦したり、重機の操作方法を学んだりした。
体験学習は、県建設業協会の建設未来協議会が県内各地の中学校で毎年開催。今回は、木材の角の部分をかみ合わせて壁にする「校倉(あぜくら)工法」を使った小屋(幅約3.5メートル、奥行き約2.5メートル、高さ約2.5メートル)の建設作業のほか、バックホーや路面を平らにするロードローラーの操縦体験が行われた。同協議会大宮・大子地区会のメンバーが講師を務めたほか、コマツ茨城(水戸市)が重機を無償貸与した。
小屋作りでは、生徒たちが柱の溝に木材をはめ込む作業に挑戦。電動ドライバーが空回りしたり、ネジが斜めに締まるなど、生徒たちは使い慣れない工具に悪戦苦闘しながら、作業に取り組んだ。
重機操縦体験では、同社社員のアドバイスを聞きながら、バックホーでグラウンド脇の土を掘り返したり、ロードローラーを運転する生徒たちの姿が見られた。
体験に参加した安原璃臣(りおん)君(14)は「小さい小屋なのに、材料をたくさん使うことを初めて知った」と驚いた様子。桶谷麻衣さん(14)は「電動ドライバーの操作が難しかった」と話した。
同協議会の長山朋之さん(38)は「きょうの作業を通して建設業を知ってもらい、進路を決める際に少しでも参考にしてもらえれば」と語り、未来の建設業を支える人材の登場に期待を寄せた。(大平賢二)











