消防庁舎、市民に披露 北茨城、高台移転し新築
北茨城市消防本部(石山雄二消防長)の新庁舎内覧会が15日、始まった。老朽化と東日本大震災で被害を受けたことから高台に移転新築。市民生活を守る施設への理解と移転先の周知を図ろうと実施した。内覧会は17日まで行い、23日から運用開始する。
内覧会では消防職員が案内役となり、来庁者と一緒に回りながら新庁舎の機能や新たな設備などを説明した。市民からは「新たな機能も整備され今後の活動に期待したい」「消防関係者の環境が良くなってよかった」との声が聞かれた。
旧庁舎は建設から45年が経過し、大震災で庁舎一部が被害を受けた。新庁舎は鉄筋コンクリート造り3階建ての耐震庁舎と鉄骨平屋建ての車庫棟、鉄筋コンクリート5階建ての訓練棟を整備。災害に備え、自家発電設備や庁舎屋上に太陽光発電を設置したほか、軽油やガソリン、灯油を備蓄する燃油備蓄施設を整備した。
庁舎3階には大震災の記憶と記録を次世代につなげていくため、展示記録コーナーを設け、防災研修室も備えて防災教育の拠点としての役割も担う。 (飯田勉)