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鬼怒川決壊 地域医療に貢献誓う 常総、被災看護学校で卒業式

卒業式で答辞を述べる県きぬ看護専門学校の卒業生=常総市水海道橋本町
卒業式で答辞を述べる県きぬ看護専門学校の卒業生=常総市水海道橋本町


昨年9月の関東・東北豪雨で校舎1階が浸水した常総市水海道橋本町の県きぬ看護専門学校で3日、卒業式が行われた。看護実習を終えた卒業生39人が、地域医療への貢献を誓って母校を巣立った。

水害で、同校は約2週間の休校を余儀なくされ、3年生は当時、看護実習ができないなどの影響を受けた。校舎の復旧工事も長引き、不便を強いられたが、2月の看護師国家試験を無事に乗り越え、この日を迎えた。

式辞で中川邦夫学校長は「皆さんも水害直後、復旧に努力してくれた。学校のつながりを大事にし、母校の良さを受け継いでほしい」と激励した。

卒業生代表の鈴木麻里子さん(40)は「被災を経験したからこそ、何事にも感謝する気持ちを育むことができた。患者さまに看護の光が届けられるように頑張りたい」と答辞を述べた。常総市兵町の本橋花梨さん(20)は「在宅看護の実習で、水害のストレスを抱えている人の声を聞いた。早く一人前の看護師になって、地元の医療に貢献していきたい」と抱負を語った。 (今橋憲正)



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