県内企業入社式 若い力 挑戦期待
新年度が始まった1日、県内企業の入社式が各地で行われた。地方経済の活性化に向け、トップは新入社員の若い力と挑戦に期待。若者たちは意欲に満ちた表情で社会人の第一歩を踏み出した。
常陽銀行(水戸市)には204人が入行。寺門一義頭取は「日本経済を支えているのは中小企業であり、地方経済。皆さんの若い力に大いに期待する」と呼び掛けた。
同行は10月、足利銀行を傘下に置く足利ホールディングスと経営統合を予定。寺門頭取は「皆さんにとっても将来にわたり、安定した職場環境を提供することが可能となり、活躍のフィールドが広がる。思う存分力を発揮してほしい」と語った。土浦支店に配属の潮田渓さん(22)は「お客さまに貢献したい」と意欲を見せた。
筑波銀行(土浦市)は77人が入行した。藤川雅海頭取は「県内景気は持ち直しの動きに足踏みがみられるが、地方創生には地域一体の取り組みが必要」と指摘。新入行員の心構えとして「日ごろから問題意識を持ち、考えて行動してほしい」と訴えた。
関彰商事(筑西市)は、つくば市で入社式を開いた。新入社員68人と握手した関正樹社長は「ここにいる全員でいい会社をつくりたい。一緒に頑張ろう」と呼び掛けた。セキショウホンダつくば研究学園店に配属の福村梨裟さん(22)は「一日も早く会社に貢献したい」と話した。
ケーズホールディングス(水戸市)の遠藤裕之社長は「楽しく働き、自由に行動できることが、お客さまのプラスにつながる」と語り掛けた。
食品スーパーのカスミ(つくば市)には、前年より47人多い206人が入社。藤田元宏社長は「地域の生活者の皆さまに寄り添える地域産業の地位を確立しよう」と激励した。
つくばエクスプレスを運営する首都圏新都市鉄道は守谷市で入社式。柚木浩一社長は「安全の維持、お客さま第一が、TXが伸びるための二つの柱」と式辞。西川なつきさん(18)は「お客さまに笑顔になってもらえる駅員になりたい」と語った。
水戸信用金庫(水戸市)では、塙由博理事長が新入職員62人に「逃げずに正面から仕事にぶつかってほしい」とエールを贈った。
(大平賢二、高阿田総司、石川孝明)