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液状化対策で排水開始 潮来・日の出

排水ポンプのスイッチを入れる原浩道市長=潮来市潮来
排水ポンプのスイッチを入れる原浩道市長=潮来市潮来
液状化対策のポンプ場が稼働した=潮来市
液状化対策のポンプ場が稼働した=潮来市


東日本大震災で大規模な液状化被害のあった潮来市日の出地区で15日、再液状化対策事業として地下水位を下げるため新設された「十番排水ポンプ場」の運転が開始され、地区内の地下水排出作業が始まった。地下水位を下げる作業は、専門家が経過観察しながら約半年間かけて段階的に行っていく予定。

同地区では、地下水を一定レベルまで下げて液状化を防ぐ「地下水位低下工法」が施される。地表面から約3メートルに総延長約46キロの地下水排水管を埋設。地区全体約200ヘクタールの液状化の抑制を図る。

ポンプ稼働に先立って式典が行われ、主催者を代表して原浩道市長は「震災から5年。多くの方の協力により全国でも一早く工事が完了した。今年を復興元年と位置付け、震災前より強いまちを目指す」とあいさつ。

来賓の額賀福志郎衆院議員は「日の出は全国でも先駆的な技術を駆使し生活の安定をつくり上げている。今後も常時監視、目配りが必要。市と国、県が一体的に地域の安全を考えていかなければならない」と語った。

関係者によるテープカットの後、原市長がポンプのスイッチを入れると大きな機械音が響き渡り、常陸利根川につながった排水口から水の排出が始まった。

日の出地区の山野信雄代表区長は「日の出は震災でほとんどの家が被害を受けた。今日は特別な日。これで安心なまちになり、地区の住人がまた増えていくことを期待する」と話した。 (三次豪)



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