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「ゲリラ豪雨」再現 つくば防災科研

毎時300ミリの豪雨を再現した大型降雨実験施設=つくば市天王台
毎時300ミリの豪雨を再現した大型降雨実験施設=つくば市天王台


つくば市天王台の防災科学技術研究所は1日、台風シーズンを前に大型降雨実験施設を報道陣に公開し、国内過去最高の降雨量である毎時300ミリ相当の雨など「ゲリラ豪雨」を再現した。

同施設は土砂災害や降雨の影響を研究するため、3千平方メートルの広範囲に雨を降らせることができる。実験では、高さ16メートルの天井から散水し、都市排水の限界雨量となる毎時60ミリから段階的に強さを上げた。2011年に新潟県内で国内最高を記録した10分間50ミリ(毎時300ミリ相当)を再現すると、施設は雨粒の音であふれ、10メートル先の人影もかすんだ。土砂崩壊実験も行い、排水機能の有無で斜面崩壊に差が出る様子を確認した。

酒井直樹主任研究員は「県内では昨年、常総水害もあった。自宅周囲の危険箇所を把握し、どこに避難するかあらかじめ考えてほしい」と呼び掛け、「豪雨になると前が見えなくなる。無理せず屋内に避難するのも一つの方法」と指摘した。 (黒崎哲夫)



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