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川崎医師に協力章 県警で伝達式 変死体検案30年超

鈴木三男県警本部長から「警察協力章」を受け取る川崎嶺夫さん=県警本部長室
鈴木三男県警本部長から「警察協力章」を受け取る川崎嶺夫さん=県警本部長室


県警の「指定検案医」として変死体の検案や留置場での診察などを長年務める川崎病院(常陸太田市)の理事長、川崎嶺夫さん(72)=同市木崎二町=が、警察庁長官から贈られる「警察協力章」を受章した。13日、水戸市笠原町の県警本部で同章が伝達され、川崎さんは「頂くほどのことはしていないのに申し訳ない。本当にうれしい」と謙虚に喜びを示した。

川崎さんは日本医科大を卒業後、都内の病院などに勤務。医師だった父と同じ道を歩み、1978年から川崎病院に勤めている。84年からは太田署嘱託医を務め、2006年から県警指定検案医となり、30年以上にわたり変死体の検案などを担っている。今年4月末までに、552体の遺体と向き合ってきた。

伝達式後、川崎さんは「子ども対象の保険金殺人や虐待事件などを見てきたが、(犯行の)証明、診断は難しい」と話した。印象に残っていることとして「冬の寒い場所で、手がかじかみながら遺体を見たこと」を挙げた。

県警監察室によると、県内の同章受章者は28人目となる。 (黒崎哲夫)

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