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トリックアート動物園 日立で23日

全国的にも珍しい街中「トリックアート動物園」で配置される動物たち=日立市鹿島町
全国的にも珍しい街中「トリックアート動物園」で配置される動物たち=日立市鹿島町


日立市鹿島町の「ひたちぎんざもーる商店会」(鵜木賢剛会長)は商店街の活性化策として、目の錯覚を利用し、段ボールに描かれた動物たちが、こちらをいつまでも見ているように感じる「トリックアート動物園」を企画している。商店街にある日立銀座二十三夜尊の縁日が開かれる23日、ライオンやキリンなど10体の動物たちが出現する。

商店街のにぎわい創出にと町内や商店会らが協力して実施している縁日を、市民を巻き込んだイベントにしようと企画。茨城大工学部メディア通信工学科の矢内浩文准教授(人間情報学)が監修した全国的にも極めて珍しい街中の「トリックアート動物園」。動物のイラストを約400メートルの通りにある植え込みや木の上などに配置する。

トリックアートの動物たちは、市民ボランティアでトールペインティング講師の前田潤子さんが描いた動物のイラストをインクジェット用紙に印刷。プラカードなどに使うプラスチックダンボールに貼り付けた。軽くて自由に曲げたり切ったりできるもので、動物の顔の部分をへこませることで、錯覚を生み出し、猛獣の前を通る人は、動物の手前から通り過ぎるまで見つめられている感覚を味わう。

かみね動物園(同市宮田町)にいる動物ばかりを取り上げ、高さは130〜150センチと小学生の目線を意識した。現在はライオン、マンドリル、キリンが完成。23日の縁日までにゾウやチンパンジーなど10体を用意する予定だ。

また異なる二つの画像を一方は輪郭をはっきりと、もう一方はぼかして、二つ重ね合わせた画像「ハイブリットイメージ」のパネルを街路灯に掲示する。トリックアートと同様に視覚的錯覚を利用し、近くで見るとキリンだが離れて見るとライオンに見えるなど、不思議な画像が現出する。

鵜木会長は「県北芸術祭も開催されるのでタイムリーな企画なのでは。トリックアートを見がてら、若い人たちにも縁日に足を運んでもらいたい」と期待を寄せる。

縁日は毎月旧暦23日開催で、今月は23日。商店会発足時の1998年から毎月開き、200回を超える。 (飯田勉)



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