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関戸覚蔵の功績紹介 故郷潮来で没後100年展

「関戸覚蔵展」の開展式であいさつする潮来市郷土史研究会の谷玄明副会長(左)=潮来市潮来
「関戸覚蔵展」の開展式であいさつする潮来市郷土史研究会の谷玄明副会長(左)=潮来市潮来


「いはらき新聞」(現茨城新聞)を創刊した、茨城新聞社初代社長の関戸覚蔵(1844〜1916年)の没後100年を記念する「郷土の先人 没後100年 関戸覚蔵展」が1日、覚蔵の生まれ故郷、潮来市の水郷まちかどギャラリー(同市潮来)で開幕した。自由民権運動家で、本紙を創刊した覚蔵の功績を、関戸家に伝わる貴重な資料などを通じて紹介している。市郷土史研究会(山澤幸次会長)主催。9日まで。

初日は、覚蔵の子孫など関係者ら約50人が集まり、盛大に開展式が開かれた。主催者を代表して同研究会の谷玄明副会長が「(覚蔵は)政治家として一点の私心もなく、先見の明があった。郷土の先人を学んで次の人につなぎたい」とあいさつ。関戸家を代表して覚蔵の子孫の関戸慎一郎さんが「関戸覚蔵にスポットライトを当てていただきお礼申し上げたい。この機会に私も勉強させていただきたい」と語り、茨城新聞社の木村雅人常務取締役は「われわれは初代社長の理念をきちんと引き継ぎ、今後も茨城新聞を発行し続けたい」と誓った。来賓として原浩道潮来市長と今泉利拓市議会議長もあいさつした。

展示資料は同研究会が関戸家などから収集し、準備を進めてきた。会場には自由民権運動に関する覚蔵の名著「東陲(とうすい)民権史」の現物や、覚蔵が描いた掛け軸「筑波水郷図」、同じ自由民権運動家の玉水嘉一の書などの資料のほか、覚蔵の功績をたどるパネルなども並ぶ。また、展覧会開幕前日に関戸家から見つかった、覚蔵の社葬記事の載った1916年5月11日付本紙の現物も展示されている。

入館無料。時間は午前10時〜午後5時(最終日は同3時まで)。月曜休館。問い合わせは同ギャラリー(電)0299(63)3113

(三次豪)



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