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復興の象徴、新体育館 日立にオープン 避難所活用も

開館を祝いテープカットをする橋本昌知事や小川春樹市長(中央)ら=日立市東成沢町
開館を祝いテープカットをする橋本昌知事や小川春樹市長(中央)ら=日立市東成沢町


日立市が震災復興のシンボルとして市民運動公園中央体育館跡地に建設を進めてきた「日立市池の川さくらアリーナ」(同市東成沢町)が21日オープンし、式典や内覧会などが行われた。橋本昌知事や小川春樹市長ら約300人が出席し、スポーツや文化イベントの交流の場として使用するだけではなく、災害時に避難所としても活用できる新体育館の完成を祝った。一般貸し出しは2月1日から。

1974年に開館した中央体育館は、2011年の東日本大震災で建物がふぞろいに沈下する「不同沈下」により、建物を支える柱脚部のコンクリートが大きく崩れ、11本の柱が内部の鉄筋がむき出しになるなど甚大な被害を受けた。新体育館は14年6月に着工し、16年5月に完成。駐車場整備や備品搬入などを経て、開館にこぎ着けた。

式典で小川市長は「多様な競技に柔軟に対応できる機能性と自然エネルギーを有効活用した人と環境に優しい施設となった。広域交流拠点として、災害時の避難所として活用していただきたい」とあいさつした。

鉄筋コンクリート地上2階。建物面積7395平方メートル、延床面積9749平方メートル。競技場はバスケットボール、バレーボール、ハンドボールなどの競技に対応し、弓道場、武道場(多目的室)なども完備。万が一に備え、災害時非常用電話5台、自家発電設備、下水道マンホールトイレなども整備した。  (小室雅一)



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