次の記事:ビール原料に生き埋め 男性死亡 キリン工場

移動店舗車を導入 JA常陸、金融窓口を搭載

JA常陸が導入した移動店舗車=常陸太田市山下町
JA常陸が導入した移動店舗車=常陸太田市山下町


JA常陸(野上昭雄代表理事組合長)は、金融窓口を搭載した「移動店舗車」2台を導入する。管内の支店再編に伴い、店舗が廃止された県北山間部などに出向き、金融サービスを提供する。2台のうち1台には金融窓口のほか、食品や日用品などを移動販売する購買店舗を併設する。30日の運行開始を前に、常陸太田市山下町の同本店で29日、オープニングセレモニーが開かれ、車両がお披露目された。

移動店舗車はJAバンクが全国で導入を進めており、県内JAグループの導入は初めて。JAバンク県信連と農林中央金庫が導入や運行を支援する。

導入したのは金融窓口のみの車両と、購買店舗を併設した車両各1台。デザインは職員が考案した。

車両には運転手のほか、JA職員が同乗し、一般の店舗と同様、車内に設置した接客カウンターで顧客と対面で貯金の入出金、公共料金などの支払い、ローンや年金の相談を受け付ける。大規模災害発生時は、車両を被災地に派遣し、金融サービスを提供する。

購買店舗併設型車両は30日から常陸太田市を中心に運行し、平日に金砂・竜神の里支店エリアなど17地点を巡回。窓口のみの車両は10月から那珂市で営業を始める予定。

セレモニーでは、関係者や来賓の大久保太一常陸太田市長や海野徹那珂市長らがテープカットを行った。野上組合長は「車両の導入で、地域や組合員に密着した事業を展開したい」と話した。 (磯前有花)



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース