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「やれることやった」 山口副知事退任

大勢の職員らに見送られ県庁を後にする山口やちゑ副知事=県庁2階県民ホール
大勢の職員らに見送られ県庁を後にする山口やちゑ副知事=県庁2階県民ホール


2010年6月から副知事に就き、30日付で退任する山口やちゑ副知事(66)の退任式が29日、水戸市笠原町の県庁で開かれ、職員ら約千人に見送られ、県立高教員時代を含め44年間にわたる県庁生活に別れを告げた。

2階県民ホールで行われた式典で、職員を代表し菊地健太郎副知事が「温厚誠実で気さくな人柄や周囲への心配りで厚い信頼があった。敷居が高いと言われがちな県庁の壁を低くし、女性初の副知事として時代を切り開いた。今後も私たちを温かく見守ってください」と慰労の言葉を述べた。

山口氏は、母校の鉾田二高で進学指導に尽力し多くの教員や看護師を輩出したことをはじめ、介護保険制度の浸透や医師確保、東日本大震災の対応などに奔走した過去を振り返り「県庁で24年6カ月お世話になった。やれるだけのことはやったと思っている」などと涙ぐみながらあいさつ。団体や職員の女性から多くの花束を贈られた。山口氏は「ありがとうございました」と何度も頭を下げ、関係者に手を振りながら公用車に乗り込み県庁を後にした。



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