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飯村丈三郎の業績評価 水戸でシンポ

飯村丈三郎の業績を探るシンポジウムで発言する茨城地方史研究会の久信田喜一会長(右)=水戸市三の丸
飯村丈三郎の業績を探るシンポジウムで発言する茨城地方史研究会の久信田喜一会長(右)=水戸市三の丸


政治家や実業家として活躍した下妻市出身の飯村丈三郎(1853〜1927年)の業績を探るシンポジウムが30日、水戸市三の丸の常陽芸文センターであり、「調査研究をさらに進めて全国区の人物として広めよう」と、知名度向上の必要性を確認した。主催は飯村丈三郎研究会。

飯村は県議会議長や衆院議員を務めた。第六十二銀行の再建に取り組み、茨城新聞社の第2代社長を務めた。水戸鉄道の敷設に尽力。岡倉天心ら五浦派の芸術家たちとの親交もあった。晩年には茨城中学校(現茨城高校)を創設した。

茨城大の小泉晋弥教授は多彩な顔を持つ飯村について、実業家の渋沢栄一と共通点があることを紹介。「中産的農民出身で政治家となり在野の実業家となった。交通インフラの整備、銀行経営や学校の支援などやったことは同じ」と指摘した。飯村、渋沢、岡倉天心の3人について「プロデューサー的働きをした。西洋思想と東洋思想を併存させた論理を持っていた」と分析した。

茨城中学校の設置申請がわずか3カ月で許可された点について、茨城地方史研究会の久信田喜一会長は「全県的なバックアップがあったのではないか。飯村の人間力も国に通じたのだろう」と話した。

同大の清水恵美子准教授は五浦派との関わりに触れ、「横山大観の自伝には五浦時代は餓死寸前の窮乏生活と書かれているが、実際は異なる。飯村は横山大観や菱田春草に経済的支援をしていた」とパトロンとしての側面を紹介した。(清水英彦)

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