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小平奨励賞を贈呈 手話の会 わ・Wa・和/吉田實宏さん

小平奨励賞の受賞者(前列中央)と関係者ら=日立市旭町、根本樹郎撮影
小平奨励賞の受賞者(前列中央)と関係者ら=日立市旭町、根本樹郎撮影


長年にわたり人知れず地域社会に貢献する個人、団体を顕彰する「第45回小平奨励賞」の贈呈式が12日、日立市旭町2丁目のホテル天地閣で開かれ、聴覚障害者支援や手話の普及に取り組む牛久市の「手話の会 わ・Wa・和」(福田富子代表)と、茨城町内の小学校で自転車の乗り方を指導している同町の吉田實宏さん(81)に表彰状が贈られた。

主催者を代表して茨城新聞社の小田部卓社長が選考経過を報告し、活動内容を紹介した。日立財団の小野寺浩幸常務理事が取り組みをたたえ、受賞者に表彰状と記念品を手渡した。県の石毛光子知事公室長が祝辞を述べた。

受賞者あいさつで、同会の福田代表は手話などで「どこでも誰でも手話を理解し、コミュニケーションが取れるようにと取り組んできた」、吉田さんは「子どもたちが交通ルールを徐々に理解していくのを喜びとし、指導した相手が親になり、感謝されることが励みになっている」と述べた。

同会は1983年から活動。週1回の手話勉強会や年2回の子ども手話教室のほか、東日本大震災の際は他団体とともに聴覚障害者の安否確認などに取り組んだ。現在は会員24人で活動する。吉田さんは教員時代の74年から、正しい自転車の乗り方と交通ルールを教え、退職後もボランティアで続けている。

小平奨励賞は日立製作所創業者の小平浪平氏の事績を記念し、73年に小平記念日立教育振興財団(現・日立財団)と茨城新聞社が創設した。   (川崎勉)



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