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幡谷さんに別れ 政財界3000人 生き方、功績しのぶ 水戸

幡谷祐一さんのお別れの会で追悼の辞を述べる渡辺武県信組理事長=水戸市千波町
幡谷祐一さんのお別れの会で追悼の辞を述べる渡辺武県信組理事長=水戸市千波町


1月に94歳で亡くなった県信用組合会長で茨城トヨペット会長の幡谷祐一さんの「お別れの会」が15日、水戸市千波町の水戸プラザホテルで執り行われた。遺族やお別れの会代表の渡辺武県信組理事長のほか、大井川和彦知事、国会議員など県内外の政財界のトップら約3千人が献花し、故人の人柄をしのぶとともに別れを惜しんだ。

全員で黙とうした後、追悼の辞に立った渡辺理事長は「会長宅を訪問する約束をしていた1月11日の朝、永眠されたと聞き、駆け付けた。ただただ驚いた」と振り返り、「幡谷会長の立ち居振る舞いが私たちへの教訓であり、道しるべだった。努力を重ね、一致団結してグループの発展に尽力したい」と誓った。

弔辞には額賀福志郎衆院議員と豊田章男トヨタ自動車社長が立った。額賀議員は「日本にとっても、茨城にとってもかけがえのない人。県信は名実共に日本一の信用組合。今後も幡谷会長の経営理念『以身作則』の精神を引き継いでいってほしい」と述べた。豊田社長は「トヨタを支え、育てていただいた恩人を失うこととなり、この悲しみはとても言葉で言い表せない」と悼んだ。

幡谷さんの長男で喪主の茨城トヨペット社長、定俊さんは、謝辞で「父は江戸時代の儒学者、佐藤一斎の『老いて学べば、死して朽ちず』という言葉に奮い立ち、挑戦する姿勢を貫き通した」と語った。

指名献花の11人と参列者全員で花をささげた。永田恭介筑波大学長は「企業人であり、文化、教育の振興に深い思いがあった。86歳で博士号を取得し、学生や教職員にとって『生きる手本』だった」と追悼。水戸京成百貨店の西村寛会長は「『正直に、誠実に、コツコツと』の助言は教訓となり、身に染みている」としのんだ。

幡谷さんは小美玉市(旧小川町)出身。1923(大正12)年、県信組の創業者で県議や同町長などを務めた幡谷仙三郎氏の長男として生まれた。家業のしょうゆ醸造業を経て、56年に茨城トヨペットを創業。87年に県信組3代目理事長に就任し、「県内1信組」の実現にリーダーシップを発揮。預金量で全国トップクラスの信組に育て上げた。2012年に代表権のある会長に就いた。

この日、お別れの会には大勢の参列者が訪れ、会場周辺の道路では一時渋滞となった。 (小室雅一)

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