実際の風景で運行訓練 JR水戸支社がシミュレーター公開
JR東日本水戸支社は、同支社管内で昨年初めて導入した「乗務員区所シミュレーター」を報道関係者に公開した。安全運行に役立てるため、運転士が実際に乗務している風景を見ながらシミュレーション訓練できる。
シミュレーターの実演は、水戸市宮町の同支社水戸運輸区講習室で行われ、雨や雪など悪天候時の走行や自動車が踏切内に進入し非常停止する場面などを想定し実施した。
遮断機を押し上げ自動車が踏切内に進入した場面では、すぐさま非常ブレーキをかけ、運転士と車掌、そして指令室が無線で連絡を取り合うなど、非常時の連携確認を行った。
同支社水戸運輸区の郡司享区長は「乗務員の非常時における対応能力を向上させ、より安心安全のための技術を高めていきたい」と話した。 (露久保翔)