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いぶき2号公開 JAXA、温室効果ガス測定

報道関係者に公開された今年度打ち上げ予定の「いぶき2号」=つくば市千現
報道関係者に公開された今年度打ち上げ予定の「いぶき2号」=つくば市千現


本年度中の打ち上げを予定している温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」(GOSAT-2=ゴーサット2)が11日、つくば市千現の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで報道関係者に公開された。「地球の温室効果ガスがどれだけ増えているか」を調べる衛星で、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)、メタンなどの世界各地の濃度や排出量の増減を宇宙から測ることができる。

現在運用中の「いぶき(2009年1月打ち上げ)」の後継機。「いぶき」と比較し、観測精度が約8倍に高まり、新機能として人間の経済活動から発生する二酸化炭素、一酸化炭素の量を測ることができる。

20年に始まる地球温暖化対策のパリ協定は、産業革命前からの気温上昇を2度未満、できれば1・5度に抑えることを目指す。「いぶき2号」は、これらの機能を使い、パリ協定の目標達成に貢献する。

機体は一連のテストを終了しており、来週、種子島宇宙センターへ運ぶ予定。打ち上げから運用終了までの期間は約5年。H2Aロケットで打ち上げ、切り離された後は地球を周回してデータを収集する。

「いぶき2号」が送るデータをJAXAが受信、処理し、国立環境研究所(同市小野川)による処理やデータ解析によって、地球の温室効果ガスが「いつ、どこから、どのくらい出ているか」が分かる。(高阿田総司)



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