“消防士の卵”訓練披露 大震災を想定 茨城県立消防学校
茨城町長岡の県立消防学校(飛田剛利校長)で31日、同校の初任科生たちが卒業式を前に教育訓練の成果を発表する総合展示訓練が開かれた。“消防士の卵”120人が、4月からの約5カ月間学んできた消防、救急、救助技術を披露した。
展示訓練では、要救助者の救出や資機材のつり上げで使うロープの結索訓練、AED取り扱いなどの救急訓練、消防ホースの延長訓練などを実施。大震災による同時多発火災を想定した総合消火訓練では、乗用車同士の事故現場でのけが人の救出、搬送など、本番さながらに取り組んだ。
初任科生たちの家族もその勇姿を見ようと大勢訪れ、緊張感ある訓練に見入っていた。
講評で飛田校長は「初任科生たちは最初は右も左も分からなかったが、本日の訓練は5カ月間学んできたことが十分反映されたものだった。お疲れさま」とねぎらった。
初任科生たちは7日に卒業式を迎え、それぞれが所属する各地域の消防本部で任務に当たる。(三次豪)