被災地「復興へ全力」 潮来、鹿嶋、北茨城、大洗 担当相が視察
昨年10月に就任した渡辺博道復興相が9日、東日本大震災で被災した県内の潮来、鹿嶋、北茨城、大洗の4市町の復興状況を視察した。渡辺復興相は「大震災の被害の甚大さと復興の取り組みが力強く着実に進んでいることを実感した。引き続き現場主義の下、現地に足を運び、一日も早い復興の実現に向けて全力で取り組む」と述べた。
津波被害が大きかった北茨城市では、昨年2月に完成した同市中郷町の中郷地区津波避難タワー(高さ7メートル)を視察。大津漁港に移動し、豊田稔市長や漁協関係者らと共に黙とうをささげ、復旧・復興状況の説明を受けながら、水産共同利用施設や非破壊放射能測定施設などを見て回った。
渡辺復興相は午前中、液状化被害が大きかった潮来と鹿嶋両市を訪れ、地盤強化のための地下水排出作業が進む潮来市日の出地区の十番排水ポンプ場や、鹿嶋市の鹿島神宮駅西側で行われている液状化対策工事現場などを見た。
大洗町では、魚市場荷捌(さば)き施設や製氷・貯氷施設などを視察した。
渡辺復興相は「避難道路や防潮堤の整備を着実に進める必要がある。あと2年ほどでやるべきことを全てやり通す」と語った。(飯田勉)