学生の親水活動紹介 水戸でセミナー 河川環境考える
河川など水を親しむ意識の向上を促す「県水際線セミナー」が31日、水戸市笠原町の県開発公社ビルで開かれた。学生による活動や、地形から歴史を読み解く講演を通し、参加した約150人が河川美化や環境保全について考えた。
セミナーは県と県河川協会が主催。1987年から開かれてきたシンポジウムを、今年から形式を変えて開催した。
親水活動の発表では、水戸英宏小中学校の学生らが同校隣接地で手掛けるホタル再生プロジェクトを紹介。間伐や不法投棄されたごみを除去しながら、約5年かけてホタルが生息できる湿地帯に整備した取り組みを説明した。
このほか、元国交省河川局長の竹村公太郎さんが「日本史の謎は『地形』で解ける」をテーマに講演。徳川家康が関東に幕府を開いた理由について「エネルギーの宝庫である大森林が広がっていたため」と持論を展開。利根川についても「かつては東京湾へ流れていたが、家康の東遷事業により現在の流域となった。小貝川や鬼怒川の洪水リスクはこの結果で、人為的なもの」と指摘した。
河川への保全活動をたたえる功労者表彰は、「東連津川をきれいにする会」(日立市)と「久保田西部自治会」(結城市)の2団体に贈られた。(前島智仁)
セミナーは県と県河川協会が主催。1987年から開かれてきたシンポジウムを、今年から形式を変えて開催した。
親水活動の発表では、水戸英宏小中学校の学生らが同校隣接地で手掛けるホタル再生プロジェクトを紹介。間伐や不法投棄されたごみを除去しながら、約5年かけてホタルが生息できる湿地帯に整備した取り組みを説明した。
このほか、元国交省河川局長の竹村公太郎さんが「日本史の謎は『地形』で解ける」をテーマに講演。徳川家康が関東に幕府を開いた理由について「エネルギーの宝庫である大森林が広がっていたため」と持論を展開。利根川についても「かつては東京湾へ流れていたが、家康の東遷事業により現在の流域となった。小貝川や鬼怒川の洪水リスクはこの結果で、人為的なもの」と指摘した。
河川への保全活動をたたえる功労者表彰は、「東連津川をきれいにする会」(日立市)と「久保田西部自治会」(結城市)の2団体に贈られた。(前島智仁)