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経営基盤強化へ JA「水郷つくば」「なめがたしおさい」誕生

「JA水郷つくば」の開所式でテープカットする関係者=土浦市田中
「JA水郷つくば」の開所式でテープカットする関係者=土浦市田中
「JAなめがたしおさい」の開所式でテープカットする関係者=行方市麻生
「JAなめがたしおさい」の開所式でテープカットする関係者=行方市麻生


茨城県の県南地域3農協(JA)による「JA水郷つくば」と、鹿行地域2JAによる「JAなめがたしおさい」が合併で誕生し、各本店で1日、開所式が開かれた。同日の理事会で選出された役員らがテープカットで発足を祝い、経営基盤の強化や農家収益の向上などに向けて今後の飛躍を誓った。県内のJAは17に再編された。

「JA水郷つくば」はJA土浦(土浦市)、JA竜ケ崎(龍ケ崎市)、JA茨城かすみ(美浦村)が合併し、管轄区域は7市町村。組合員数2万8104人、貯金残高約2395億円(いずれも1月末現在)。組合員数と貯金残高は県内でJA常陸に次ぐ2番目の規模。新組合長には旧JA土浦の池田正組合長を選出した。新副組合長は旧JA竜ケ崎の木村透組合長、旧JA茨城かすみの糸賀一男組合長が就いた。

土浦市田中の本店(旧JA土浦本店)で開かれた開所式には役員や職員ら計約150人が出席。池田組合長は「所得増大はもとより、持続可能な農業の発展や活力ある地域社会づくりが使命。夢のあるJAを目指したい」と話した。

「JAなめがたしおさい」はJAなめがた(行方市)とJAしおさい(神栖市)が合併し、管轄地域は4市。組合員数1万9457人、貯金残高約1147億円。販売品販売高は約208億円(いずれも2017年度末時点)。金融共済本部(本店)を神栖市深芝(旧JAしおさい本店)、総務企画・営農経済本部を行方市麻生(旧JAなめがた本店)に置く。新組合長に旧JAなめがたの棚谷保男組合長、副組合長に旧JAしおさいの安藤昌義組合長が選出された。

開所式は両本部で開き、役員や来賓など計約110人が出席した。棚谷組合長は「地域環境が変わる中、将来を見据えて合併した。新JAは200億円の販売高を持ち、あらゆる取引に対応できる。多角的農業を武器に進んでいきたい」と話した。(磯前有花)

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