新川和江賞に永井さん(山川小) 結城市、詩のコンクール
結城市の小中高生を対象にした詩のコンクール「新川和江賞」(市など主催)の表彰式が10日、同市国府町1丁目の市民情報センターで開かれた。最優秀賞の新川和江賞に山川小2年、永井心海さん(8)の「あっ来た。ヤモリ」が輝いた。各被表彰者に表彰状が手渡されたほか、表彰された人が自分の作品を朗読し、拍手が送られた。
コンクールは詩の創作活動を通じて豊かな感性を育もうと、同市出身の詩人、新川さんの名前を冠して創設され、11回目。今回から新川さんに代わり、詩人の武子和幸さん=ひたちなか市=が選考委員長を務めた。2060点の応募があり、最優秀賞1点と優秀賞9点、優良賞32点が選ばれた。
永井さんは毎年、自宅で見掛けるヤモリを題材に、今年も窓ガラスに見つけた喜びやヤモリの様子を生き生きと表現。武子さんは「毎日繰り返し見ているものでも、初めて見たような感動と驚きでものを見ることができることが、詩に表れている」と講評した。
永井さんは「ご飯を食べているときにヤモリが来たので面白そうだと思った。(賞は)うれしいです。面白い詩を書きたい」と話した。
表彰作品は、市民情報センターで展示しているほか、ゆうき図書館のホームページでも紹介している。(平野有紀)
優秀賞は次の通り。(敬称略)
「なつのくだものたち」八ッ塚結月(結城小1年)▽「えがお」上野春樹(城西小1年)▽「ぼくのカラフルな気持ち」岩崎怜旺(城南小3年)▽「ひまわり」登坂悠生(結城西小3年)▽「『お母さんの手』」永井優月(山川小4年)▽「一皮むけたぼく」潮田廉人(城南小5年)▽「降った雪」大久保采音(結城南中2年)▽「いもうと」矢口舞夏(結城二高2年)▽「写真を撮って」湯浅渚(同)