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甘いこだまスイカ出荷 筑西 例年より1週間早く

出荷直前のこだまスイカを持つ生産者の下条博さん=筑西市下星谷
出荷直前のこだまスイカを持つ生産者の下条博さん=筑西市下星谷


筑西、桜川両市の特産品「こだまスイカ」の出荷作業が始まった。筑西市下星谷、農業、下条博さん(63)は7日、同所のビニールハウス内で直径約20センチ、重さ約1・5〜2キロ、糖度約13度に育ったこだまスイカ「スウィートキッズ」を見せ、「早いものは順調」と自信を見せた。

下条さんは畑約7千平方メートルのビニールハウス23棟でこだまスイカを栽培。妻の喜美さん(59)と協力し4日から、JA北つくば(筑西市)に出荷を開始した。初出荷は例年より約1週間早いという。

苗を植えたのは昨年11月末。栽培では気温と湿度、特に菌核病が発生しないよう注意を払う。今冬は気温こそ高めだが、雨が比較的多く日照が少ないため、花合わせの授粉作業は思うように進まないという。1週間後に2回目の花合わせを予定している。

こだまスイカは主に京浜方面に出荷され、小売価格は東京で約2千円。「近年は、バブル期ほどの高値は出ないが、出荷時期の後半まで極端に価格が下がることもない。計算できる作物」と下条さん。「実が大きく育ってくるとうれしい」と笑顔を見せた。

同JAによると、こだまスイカは2018年に両市の生産者156人が畑約65ヘクタールで栽培。約38万ケースを販売し、約10億円を売り上げた。出荷は5月ごろ本格化し、6月上旬にピークを迎える。


(冨岡良一)

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