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春の訪れ告げる 鹿島神宮祭頭祭

鹿島神宮の境内で樫棒を打ち鳴らし祭頭囃を披露する囃人たち=鹿嶋市宮中
鹿島神宮の境内で樫棒を打ち鳴らし祭頭囃を披露する囃人たち=鹿嶋市宮中


鹿行地域に春の訪れを告げる鹿島神宮(鹿嶋市宮中)の祭頭祭(さいとうさい)が9日、境内や門前町でにぎやかに繰り広げられた。色鮮やかな衣装をまとった囃人(はやしびと)が祭頭囃を披露し、五穀豊穣(ほうじょう)と天下太平を祈った。

今年の当番字は26年ぶりに同市の木滝郷が務めた。同神宮で神事を終えると大総督の額賀康佑君(6)を先頭に囃人が出陣。約220人が12組に分かれ、太鼓に合わせ樫(かし)棒を打ち鳴らしながら門前町を練り歩いた。全境内での一斉囃しでは、樫棒の音がひときわ大きく響き渡った。

囃人を担った高松小6年の小松拓未君(12)は「棒を何度も上げるのが大変だったが、楽しくできた」と話した。祭事委員長の信楽〓(しがらきあきら)さん(72)は「今後に祭りを伝える義務が現代を生きる者たちにはある。平成最後の祭頭祭を立派に奉納できた」と満足そうに話した。(藤崎徹)

※〓は「折」の下に「心」



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