キャッシュレス化促す 県推進会議、水戸で催し 導入法、決済料を解説
買い物の利便性向上や店舗の作業効率化などが期待されるキャッシュレス決済の導入促進に向け、県キャッシュレス推進連絡会議と県は23日、水戸市白梅のフェリベールサンシャインで「キャッシュレスフェアin茨城」を開いた。小売り、サービスの中小企業や個人事業主など約150人が参加し、キャッシュレス決済事業者の説明などを聞いた。
経済産業省キャッシュレス推進室の担当者が、国内で年々増えているキャッシュレス決済の支払額や決済比率の現状などを紹介。消費税増税対策の一環で実施するキャッシュレス決済時のポイント還元について説明した。
スマートフォンを使ったQRコード決済やクレジットカード、電子マネーなどのサービスを提供するOrigami(オリガミ、東京)など決済事業者10社がプレゼンテーションを実施。各社が加盟店の誘客促進に向けた取り組みや、買い物客の利用状況の情報提供などといったサービス内容をPRした。
会場には決済事業者のブースが設けられ、参加した企業の担当者などが各ブースを回って導入方法や決済手数料などを質問していた。鉾田市串挽の居酒屋「うまごや」の坂口弦太店長(36)は「QRコード決済がどんなものか知りたくて参加した。何社もそろえるのは大変なので、複数のサービスが使える端末の導入を検討したい」と話した。
同フェアは28日にもつくば市竹園のつくば国際会議場で開かれる。県は今後も業界団体などを対象に説明会などを行う予定。県中小企業課は「中小企業の生産性向上を進めることで、地域経済活性化につなげたい」としている。(長洲光司)