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障スポ13競技2000人熱戦 本番想定、リハーサル大会

50メートル走に出場する選手に声を掛ける介助スタッフ=笠松運動公園陸上競技場、鹿嶋栄寿撮影
50メートル走に出場する選手に声を掛ける介助スタッフ=笠松運動公園陸上競技場、鹿嶋栄寿撮影


今秋の全国障害者スポーツ大会のリハーサル大会が25、26の両日、那珂市の笠松運動公園陸上競技場など県内各会場で開かれた。本大会の選手選考も兼ねており、計13競技に約2千人が出場し、熱戦が繰り広げられた。審判員などの競技役員やボランティアは大会本番を想定して競技運営に当たり、課題を探った。

全国障害者スポーツ大会は国体終了後の10月12日から3日間開き、本県では初開催となる。

同競技場で26日に開かれた開会式で、大井川和彦知事は「全国障害者スポーツ大会まで150日を切った。ぜひ県代表になって本大会でも日頃の努力の成果を発揮してほしい」とあいさつ。選手宣誓は石井大地さん(常陸太田市)と小中天翔さん(県立盲学校)、山中聖奈さん(県立水戸聾(ろう)学校)、阿部ひかりさん(茨城福祉工場)の4人が務め、「最後まで諦めることなく、楽しく笑顔で競技することを誓います」と元気に言葉をつないだ。

男子100メートル(その他の視覚障害)に出場し、好タイムの12秒73でゴールした小中さんは「自己ベストに届かなかった。記録更新の先にメダルがあると思うので練習を続けたい」と前を向いた。

陸上競技の運営には、本大会でも審判員を務める役員と、高校生や大学生が担う補助員の計約550人が参加し、本番を想定しながら動線などを確認した。茨城陸上競技協会の潮田茂理事長は「大きな遅れも生じずスムーズに進められた」と手応えを口にした。

また、会場には聴覚障害のある人らに手話や要約筆記で情報を伝えるボランティアも配置。県要約筆記者協会会長の渡辺芳美さんと、ボランティアリーダーを務める泉岡由紀子さんは「手探りな面もあるが、本番に向け、どうすればうまく情報を伝えられるかを突き詰めていきたい」と話した。(戸島大樹)



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