ハウスレンコン初出荷 小美玉

JA新ひたち野蓮根部会玉里支部(久保田幸雄部会長、生産者51人)が生産するハウスレンコンの目揃(ぞろ)え会が29日、小美玉市下玉里の同JA玉里集荷場で行われ、今季の出荷がスタートした。
同支部では、レンコン全体の作付面積125ヘクタールのうち、ハウス内で栽培するレンコンの作付面積が6ヘクタール、出荷量は約100トンで、部会として県内最大の産地を誇る。1994年から県銘柄産地に指定され、質の高いレンコンを出荷している。
露地栽培のレンコンは9月ごろからの出荷だが、ハウス栽培で出荷時期を6月上旬〜7月中旬ごろに早めることで、市場では露地ものの約2・5倍の高値で取引され、主に料亭などで使われるという。みずみずしくて柔らかく、シャキシャキ感が楽しめると人気だ。
目揃え会では、形や大きさが規格ごとに仕分けられていることを会員相互で確認し合った。この日は、7人の生産者が2キロ入り計411ケースを東京方面に出荷した。久保田部会長は「ここ数日の暑さで生育の遅れを取り戻した。例年並みの出来で、立派なレンコンができた」と話した。(高畠和弘)