笠間バイパス全通 国道355号、渋滞緩和に期待
笠間市の中心市街地の通勤時やイベント開催時の渋滞緩和に向け、県が整備を進めてきた国道355号笠間バイパスが25日、全線開通した。未開通区間の約1・3キロが完成、開通式典が同日、同市手越で開催され、30年越しの全線開通を祝い、プロのBMXライダーやスケートボーダーが真新しい道路上で美技を披露した。
国道355号は、千葉県香取市を起点に石岡市などを経て笠間市に至る広域的な幹線道路。しかし、笠間市中心部を通る区間は幅員が狭く、笠間の陶炎祭(ひまつり)など大型イベント開催時には激しい渋滞が発生していた。
同バイパスは同市手越から同市石井までの総延長5・2キロ、幅員18メートル。1990年に着工し、総事業費は約92億円。全線開通により、市街地の安全性の向上や交通渋滞の緩和、茨城国体競技会場へのアクセス強化などに寄与するものと期待されている。
式典に県・市の関係者、地権者など約110人が出席。あいさつに立った大井川和彦知事や山口伸樹市長らが、約30年をかけて完成した同バイパスに期待を寄せた。開通を祝い、プロのBMXライダーらが道路上で演技を披露し、大井川知事らがテープカットを行った。(沢畑浩二)