鹿島臨海鉄道、小学生学習会 車内放送楽しく体験
鹿島臨海鉄道大洗鹿島線で9日、電車に乗りながら鉄道について学ぶ体験学習会が開かれた。小学生の夏休みの思い出づくりに「大洗鹿島線を育てる沿線市町会議」が主催。沿線の小学生31人が参加した。
大洗駅で開かれた開会式で大曽根精一駅長は「今日は皆さんが主役。率先して挑戦してほしい」とあいさつした。参加者は、同駅から鹿島神宮駅を貸し切り列車で往復した。
走行中は3班に分かれ、順番に車内放送体験、運転の見学、車内でのマナー講習をした。車内放送体験では、読み仮名が日本一長い駅名の「長者ケ浜潮騒はまなす公園前」を読み上げるときに苦戦する様子が見られた。
大洗駅に戻ってくると列車に乗ったまま、洗車を体験。普段一般客が立ち入ることのない線路に入ると、子どもたちは興味津々に外の様子を眺めた。その後再び班に分かれ、車両の操作体験や指令室の見学などをした。
水戸市立内原小6年の岡田侑磨君(12)は「ブレーキやレバーを動かしたのが心に残った」と感想を述べた。父が同鉄道で働いているという同市立浜田小5年の小林怜瑠(れいる)君(11)は「車内放送体験がとても楽しかった。自分も将来は運転士になりたい」と夢を語った(佐藤珠貴)