大学生が人に薦めたい本を紹介し、観客が最も読みたいと思った本を投票で決める「ビブリオバトル茨城決戦大会」が3日、水戸市三の丸の県立図書館で開かれた「いばらき読書フェスティバル」内で行われ、堀川大樹著「クマムシ博士の『最強生物』学講座　私が愛した生きものたち」を紹介した茨城大学工学部1年の森本拓朗さんが多くの票を集め優勝した。

同大会には茨城大、常磐大、茨城キリスト教大、茨城女子短大、筑波大の各予選会で勝ち進んだ5人が出場。5分間でお薦めの本を紹介し、2分間で観客からの質問に答える。

森本さんは同書テーマの微生物「クマムシ」について「あらゆる厳しい環境で生き延びるキモかわいい生き物」とし、同書が一般向けに読みやすく書かれていることから「生物の知識がない人でも楽しく読める、ぜひ読んでほしい」と紹介。観客の「クマムシを飼いたいと思うか」の質問には「本に載っている写真はともかく、実物は避けたい」と答え笑いを誘った。

森本さんは、県代表として12月22日に東京都内で行われる全国大会に出場する。読書フェスティバルでは古本フリーマーケットや野外コンサートなども行われ、多くの人でにぎわった。(小野瀬華歩)