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笠間で片岡鶴太郎展 12月15日まで 油絵や墨彩画、新作も

さまざまな顔をもつ片岡鶴太郎さんの新作「鯉不二」など100点以上が並ぶ=笠間市笠間
さまざまな顔をもつ片岡鶴太郎さんの新作「鯉不二」など100点以上が並ぶ=笠間市笠間


画業25周年・芸能生活45周年を記念した「片岡鶴太郎展 顔-faces-」が、笠間市笠間の笠間日動美術館で開かれている。マルチな才能を発揮する片岡さんのこれまでに制作された油絵、墨彩画、陶器など100点以上が並ぶ。同展のため制作された「鯉不二(こいふじ)」をはじめ、絵を描き始めた当時の作品や動植物、風景、スポーツなど技法もテーマも異なる展示が来場者を魅了している。会期は12月15日まで(月曜日休館)。

部屋ごとにテーマが設けられ、片岡さんたっての希望で作られた「椿(つばき)の間」では、画家を志すきっかけで「私の絵画の女神」という椿を描いた過去の作品を一堂に集めた。25年間描き続けているという画風の異なる椿が、所狭しと咲き誇っている。

還暦後に描いた近作が並ぶ「越還暦 新作」では、身近なものを墨彩画で表現。現役時代の稀勢の里関と白鵬関の大一番を描いた「勝ったと思うな」は、力強い力士の絵に優しい自作の詩が添えられている。

同展のメインである「富士山」には、赤富士を中心に色彩豊かな油絵が並ぶ。他作品とは異なる優しいタッチが印象的。新作「鯉不二」は縦143センチ、横254センチのつむぎ生地に、日本の顔である富士山と躍動感あふれる鯉が染料で描かれている。鯉が泳ぐ「鯉不二」の映像作品も見ることができ、ビジュアルデザインスタジオ「WOW」と共同制作した。

片岡さんは、画家の他に俳優や芸人、ヨガマスターなどいくつもの「顔」を持つ。同館の亀山浩一管理部長(55)は「硬い、きれい、さまざまなイメージを作品から感じる。いろんな面がある鶴太郎さんの作品を見に来てほしい」と来場を呼び掛けた。(新川晴香)



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