陶びな春の彩り運ぶ 笠間「桃宴」、3月1日まで
陶びなを中心に桃の節句の陶芸作品を展示する「桃宴(とうえん)」(実行委員会主催、市商工会共催)が、今年も笠間市内のギャラリーなどを会場に開かれている。笠間焼や笠間ゆかりの陶芸家が出品。個性豊かな陶びなたちが、会場に一足早い“春”を届けている。3月1日まで。
20回目を迎える恒例の催しで市内30店舗が参加した。このうち最大規模となった笠間工芸の丘(同市笠間)では約600点を展示。九谷焼を思わせる極彩色の作品や、衣・髪飾りまで細密に再現した作品、夫婦びなを描いた皿などが並べられ、作家の創意や感性が来館者を魅了している。
栃木県さくら市から夫と訪れた雑貨店を営む女性は「華やかな陶製のひな人形がたくさん飾ってあってすごい。何を選んでいいか迷ってしまいますね」と話した。
参加飲食店では桃の節句にちなんだ特別メニューを提供している。一部工房では陶びな制作が体験できるワークショップやパステル画教室を実施。音楽イベントなども予定されている。
桃宴に関する問い合わせは笠間観光協会(電)0296(72)9222。
(沢畑浩二)