つくば署を新設 260人体制 中央、北署を統合 3月2日業務開始
茨城県警は、つくば市内にある2警察署を統合し、同市学園の森3丁目に「つくば警察署」を新設する。3月2日から業務を始める。つくば署は県内では、300人を超える署員がいる水戸署に次ぐ人員規模となる見込み。庁舎は約30億円かけ、今月10日に完成した。27日に報道関係者に向けて内部が公開された。
同市には現在、旧筑波町と旧大穂町を管轄するつくば北署(同市北条)と、それ以外を管轄するつくば中央署(同市竹園)がある。つくば北署は署員約60人と小規模で、夜間の事件、事故対応が手薄になる恐れが指摘されていた。このため、2署を統合し、約260人体制のつくば署を新設する。県内で警察署の統合は2015年のひたちなか署(ひたちなか東署、ひたちなか西署)以来。県内の警察署は27署になる。
つくば署庁舎は鉄筋コンクリート造り5階建て。延べ床面積は約5600平方メートル。敷地面積は約2万平方メートルで県内の警察署では最大となる。駐車場は約380台で、うち約180台分が来署者向けとなる予定。
庁舎は大地震の発生に備えて、被害を軽減できる免震構造を県内の警察署で初めて採用した。また、敷地内にガソリンを貯蔵する地下タンク(約2万リットル)も備える。男性用の留置施設に加え、市内の2署にはなかった女性用も整備した。
同署は、つくばエクスプレス(TX)研究学園駅から北約2キロ。周辺にはつくば市役所や国土地理院などがある。
統合に伴い、つくば中央署は取り壊され、つくば北署は「つくば北警察センター」となる。同センターはつくば署の分庁舎として、運転免許証の更新業務や道路使用許可の申請などを行う。(吉原宗康)