高安関が土浦でファン集い激励会 大関復帰誓う
大相撲の関脇高安関(29)=本名高安晃、土浦市出身、田子ノ浦部屋=を応援する激励会(後援会主催)が2日夜、土浦市内のホテルで開かれ、約400人の地元ファンが詰め掛け、大関復帰を願った。高安関は「皆さんの温かい応援で頑張れている。再起の年にしたい」と誓った。
後援会の中川清会長は「高安関は平成の角界を背負ってリードしてきた力士。皆の激励を受けて、また上を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。田子ノ浦親方は「若手も激励していただき感謝している。高安は力を付け皆さんの前に強い力士として戻ってくる。応援お願いします」と語った。
高安関はファンとの握手や記念写真に応じた。長年応援しているという同市の塚本由美子さん(73)は「今日は高安関の温かい人柄に感動した。これからも応援したい。ぜひ優勝して」と期待を込めた。
この日は田子の浦部屋の力士10人も登場し、郷土力士にはひときわ大きな声援が上がっていた。(綿引正雄)
■「一から鍛え直す」 一問一答
高安関は茨城新聞などとのインタビューに応じた。一問一答は以下の通り。
-大声援を受けた
「いい成績を残せなかったので人が来てくれるのかと思ったが、変わらず応援してくれた。ありがたく、身が引き締まる思い。心も温まり励みになる」
-苦しい土俵が続いた
「昨年は期待通りの成績を上げられず、ふがいない思いだった。先場所は関脇に落ち、前半から思うような相撲を取れず、自分でも葛藤があった。15日間は難しい相撲が続き負け越したが、いい勉強になった」
-今年の抱負を
「一から体を鍛え直し、気力、体力ともに充実させて一生懸命稽古に励む。また大関に復帰し、さらにその上を目指すため、充実した1年にしたい」
-地元にメッセージを
「土浦、茨城育ちで、たくさんの人に支えられてここまで来られた。まだ一花も二花も咲かせ、地元の名を全国に広められれば」