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小美玉に仮設住宅拠点 移動式で平常時、ホテルなど活用

移動式仮設住宅を宿泊施設として活用する「小美玉研修所」=小美玉市野田
移動式仮設住宅を宿泊施設として活用する「小美玉研修所」=小美玉市野田


災害時に仮設住宅として活用できる宿泊施設が小美玉市野田に10日完成した。移動式仮設住宅を供給する日本ムービングハウス協会と住宅会社のアーキビジョン21(北海道)が手掛けたもので、平常時はホテルや研修所として使用し、災害時は建物を解体して仮設住宅として短時間で被災地に移送、設置できる。

同社の移動式仮設住宅は、東日本大震災の被災地に住宅を提供したのをきっかけに開発され、西日本豪雨や北海道胆振東部地震の被災地に提供。台風19号で被災した常陸大宮市にも設置され、現在9戸に被災世帯が暮らしている。

今回設置されたのは、同社の移動式仮設住宅「スマートモデューロ」47棟。プレハブ式仮設住宅と異なり、「動く家」として瞬時に被災地に供給可能で、外断熱工法による高気密、高断熱化も実現。トレーラーで運搬し、連結もできる。災害時に要請からわずか8日間で引き渡し可能となっている。平常時は運営会社に委託し、約50部屋が宿泊施設として営業する。5月末の営業開始予定。

移動式仮設住宅のストック拠点「小美玉研修所」のオープニングセレモニーには小美玉市の島田穣一市長や額賀福志郎衆院議員、石井啓一衆院議員らが出席。同社の丹野正則社長が「こうした施設を一つでも多く設置できるよう頑張りたい」とあいさつ。ふんだんに木材が使用された施設を参加者らが見学した。同社の移動式仮設住宅は、境町でも設置予定。(三次豪)



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