2020年3月28日(土)

《新型コロナ》JAとりで医療センター、院内感染の可能性 茨城県内新たに3人陽性

新型コロナウイルスの院内感染の可能性が高いとして、外来業務を停止したJAとりで総合医療センター=28日午後1時ごろ、取手市本郷、菊地克仁撮影
新型コロナウイルスの院内感染の可能性が高いとして、外来業務を停止したJAとりで総合医療センター=28日午後1時ごろ、取手市本郷、菊地克仁撮影

茨城県とJAとりで総合医療センターは28日、県庁で共同記者会見を開き、27日に同センターの同室の入院患者2人が新型コロナウイルスに感染が確認されたことなどを踏まえ、「院内感染の可能性が高い」と発表した。28日夜、つくばみらい市の陽性患者の娘の40代無職女性と、同室の別の入院患者で県外の80代無職男性も陽性と判明し、同センター関係の感染は4人に拡大。外来診療と検査業務、救急外来の診察を2週間停止する方針も明らかにした。同日夜、つくば市の40代女性の感染も判明し、県内の感染確認は計16人となった。

同センターは、同病棟の医師ら28人を自宅待機させ、入院患者も加えた計約60人のPCR検査を優先順位を付けて実施する方針で、同日はこのうち19人の検査を行い、陽性患者を担当した医師と看護師、同病棟患者、残り1人の同室患者の17人は陰性だった。

県と同センターによると、感染確認された同室の患者3人のうち、つくばみらい市の70代男性は37度台の発熱で22日に同センターを受診。肺炎球菌による肺炎の可能性が高いとの診断で一般病棟に入院したが、症状が改善されず、27日のPCR検査で陽性が判明した。同室の龍ケ崎市の70代男性は、昨年12月に別の疾患で入院し、今月22日に37度台の発熱、26日に37〜38度台の発熱と痰(たん)など症状が出た。27日に胸部CT検査で肺炎の所見があり、PCR検査で陽性と判明。ともに中等症で酸素吸入を要する状態。80代男性は2月中旬から別の疾患で入院し、28日に陽性判明。軽症で37〜38度台の発熱とせきがある。つくばみらい市の陽性患者と同居する娘は、症状はなく、今後入院の予定。それぞれ感染経路は調査中。

感染症医療機関の同センターは、これまでもクルーズ船の患者や海外から帰国した患者など陽性患者5人を受け入れ。現在も、今回の3人以外に2人が感染症指定病床に入院中だが、陽性患者や担当する医師、看護師などは一般病棟に入っておらず「今まで入院していた方(陽性患者)からの感染はゼロに近い」(同センター)。病院全体には現在約300人弱の入院患者がおり、症状が軽い患者や他病棟の患者を、退院させて自宅での健康観察をしてもらうよう保健所と検討している。別な基礎疾患で当該病棟に入院中の患者はそのまま治療を継続する。

地域の中核病院の同センターは外来患者が1日約1250人、年間約33万7500人が来院。救急患者は約3万人に上る。同センターの突然の診療、救急の停止により、地域の医療体制への影響が懸念される。

つくば市の40代女性は27日、37度台の発熱と喉の違和感があり帰国者・接触者相談センターに相談。28日に帰国者・接触者外来を受診、県衛生研究所のPCR検査で感染が判明した。海外渡航歴など確認中。(三次豪)



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