茨城、新型コロナ 新たに10人感染確認 計54人に
茨城県は3日、県内で新型コロナウイルスの感染が新たに10人確認されたと発表した。うち5人は、クラスター(感染者の集団)が発生した神栖市の障害福祉サービス事業所「ハミングハウス」の利用者やその家族。3人は同じくクラスターが生まれたつくば市の介護老人保健施設「アレーテル・つくば」に入所する同市の80〜90代の女性。全員軽症という。県内の感染確認は計54人となった。
2施設関連以外の2人の感染者は、古河保健所管内の男性と、竜ケ崎保健所管内の60代男性。県は最近の行動歴など確認を急いでいる。
また、県は県内3例目の感染者となった阿見町の50代会社員男性が回復し、2日に退院したことも明らかにした。県内感染者で退院したのは初めて。
ハミングハウスで陽性となった5人は全員神栖市在住で、同施設関連の感染者は計12人に増えた。濃厚接触者としてPCR検査した職員とその家族13人は陰性だった。
アレーテルは関連の感染者が計13人となった。併せて濃厚接触者として検査した入所者と職員ら111人の陰性も判明、施設の直接の関係者の検査は全て終了した。
ハミングハウスとアレーテルには3日、県が派遣要請していた国のクラスター対策班が調査のため現地入り。今後詳しい感染経路などを調べる。
入院患者ら10人の感染が判明しているJAとりで総合医療センター(取手市)では、国のクラスター対策班の調査が同日で終了した。(戸島大樹)