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《新型コロナ》茨城県内で入学式や始業式 不安抱え学校再開

マスクを着けたり生徒同士の間隔を空けたりするなどして行われた桜川市立岩瀬西中の入学式=6日午後1時40分、同市富岡、鹿嶋栄寿撮影
マスクを着けたり生徒同士の間隔を空けたりするなどして行われた桜川市立岩瀬西中の入学式=6日午後1時40分、同市富岡、鹿嶋栄寿撮影


茨城県内は6日、多くの公立中学校で入学式が開かれた。新型コロナウイルスの感染予防策として、保護者の参加制限などによる規模縮小が図られ、出席者らはマスク姿で臨んだ。盛大な歓迎ができない中で精いっぱい祝おうと、随所に花を飾るなど学校ごとに工夫。小中高、特別支援学校の始業式も各地で行われた。急きょ再休校が決まった学校では、子どもたちが複雑な心境を明かした。

▽花飾り歓迎

桜川市富岡の市立岩瀬西中(田村俊之校長、新入生82人)の入学式は、在校生不参加とし、保護者の参加は各2人以内、来賓は市長のみに制限。窓を開けて換気をしながら実施した。

規模縮小の一方で、在校生が丹精を込めて育てたチューリップや敷地の桜の枝を会場の体育館に配置し、華やかな雰囲気を演出。新入生の表情はマスクで隠れたが、胸を張り堂々と入場した。

式辞で田村校長は、ウイルスまん延を引き合いに「変化を予想するのが難しい時代に入る。臨機応変に対応できる子どもたちを育成していく」と意気込みを示した。式後、新入生の青木麻貴さん(12)は「大変な時期に入学式をさせてもらいうれしい。友達と協力し勉学に励みたい」と力強く語った。

▽複雑な思い

牛久市東猯穴町に新設された市立ひたち野うしく中(小岩泰規校長)は、開校式を中止して体育館で始業式を開き、2、3年生計192人が出席。校歌斉唱は行わず、生徒らは椅子の間隔を1メートル以上取った。

同市では土日を含め8〜19日を再休校期間に設定。期間中は教員が家庭を訪問し、学習の進み具合や生活状況を確認する予定だ。

3年の星ひなたさん(14)は「せっかく同じクラスになった人と会えなくなるのは残念」と複雑な表情。同じく松岡琴音さん(14)は「友達と会うのは駄目だと思うのでLINE(ライン、無料通信アプリ)で話したい。受験を意識した勉強や生活をする」と話した。

県教委によると、今春の国立と私立を含めた入学予定者数は、小学校2万1842人▽中学校2万4177人▽義務教育学校1062人▽中等教育学校491人▽高校2万4791人▽特別支援学校1142人。(今井俊太郎、成田愛)

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