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新入生、大きな一歩 5校で入学式 茨城県立高付属中スタート

マスク姿で退場する県立鉾田一高付属中の新入生ら=鉾田市鉾田
マスク姿で退場する県立鉾田一高付属中の新入生ら=鉾田市鉾田


併設型の中高一貫教育校として本年度から茨城県立高付属中5校が新たに開校し、入学式が7日、開校宣言とともに各地で行われた。スタートを切ったのは太田一、鉾田一、鹿島、竜ケ崎一、下館一の各校。新型コロナウイルスの感染拡大という荒波の中、各高校の伝統を受け継ぐ付属中とそれぞれの目標に向かって歩む新入生が、大きな一歩を踏み出した。

各校では開校式典を短縮して開校宣言のみ行い、続いて入学式を実施。在校生の参加を見送るなど規模縮小を図り、椅子の間隔を大きく開けて感染予防に努めた。

鉾田市鉾田の鉾田一高付属中(飯山美都子校長)は1学級40人が入学。高校と合わせて式を開き、飯山校長は「新しい時代のコンパスを持ち、力強く生き抜く人間に成長することを期待する」と式辞を述べた。

さらに中高の各新入生代表が、有意義な学校生活にすることを誓った。宣誓した中学1年の岡本恵徳(けいとく)さん(12)は式後、「勉学に対するみんなの意識が高いので切磋琢磨(せっさたくま)できる。得意な理系の学力を伸ばしたい」と意欲をのぞかせた。

常陸太田市栄町の太田一高付属中(森田一洋校長)は1学級37人が入学。全日制高校、定時制高校とともに式が開かれ、森田校長は「時代の変化を柔軟に受け入れ、新たな歴史を一緒につくる気持ちをしっかり持って」と呼び掛けた。

式後、中学1年の小又匠人(おまたなるひと)さん(12)は「友達をたくさんつくり、勉強も頑張れる中学生になりたい」と期待に胸を膨らませた。

5付属校とも1学年の定員は40人で、今年1月に選抜検査(入試)を実施した。併設型の県立高付属中は、2012年に開校した日立一に加え計6校となった。計画的で継続的な教育活動を展開し、高校授業の一部の先取り学習、複数担任制などに取り組むほか、情報通信技術(ICT)を活用し学習の充実も図る。(今井俊太郎、飯田勉)



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