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《新型コロナ・感染拡大防止》境町がインナーマスク無料配布 茨城県内全高校に

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■住民や町内小中校にも

国による緊急事態宣言を受け、茨城県境町は、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、県内全ての県立高校96校(休校を含む)と全日制の私立高校24校にインナーマスクを無料で配布する。生徒1人5枚ずつで、計7万5000セット(37万5000枚)を境町が用意するほか、町内の全小中学校や町民へ1万セット(5万枚)を無料で配る。また、道の駅さかいなどで販売する布マスク1万枚を用意する。

インナーマスクは、市販の布製マスクや手作りマスクの内側にセットして使い、フィルターのような役割をするもので、高校生への配布は、境町と、合成繊維などを製造販売する小松マテーレ(石川県能美市)とのコロナ対策共同プロジェクトとして実施する。

インナーマスクは洗剤を用いることなく、水での手洗い乾燥により、1枚当たり10回繰り返し使用できるのが特徴。1セット5枚入りなので、50日分のマスクに相当する。同社によると、インフルエンザウイルスの接触試験において、インナーマスクを用いることでウイルス感染能力を99%低減させることができたという。

県内の各高校には、県と協力して4月中に届ける方針。境町が県に届け、その後、各校から生徒に順次配られる。町民や町内の各小中学校にも4月中に配布する予定。高校生へのマスク配布には総額3750万円が必要で、境町は「企業版ふるさと納税」の寄付を企業に求めている。一口10万円で、すでに、県内企業や境町にゆかりのある企業数社が名乗りを上げているという。

橋本正裕町長は「今は学生をはじめ保護者の皆さんも不安になっている。全高校生に配布することによって少しでも安心してもらいたい。オールいばらきで取り組みたい」と力を込める。町は、このほかにも、ウイルスの不活性化に高い効果を示すといわれる次亜塩素酸水などを作り出す電解水生成機を町内七つの全小中学校に設置する。(小室雅一)



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