次の記事:ビール原料に生き埋め 男性死亡 キリン工場

新型コロナ初確認1カ月 茨城県内感染者20代最多 クラスターで4割強



■高齢者は重症化傾向

茨城県内で新型コロナウイルス感染者が初めて確認されてから17日で1カ月を迎えた。茨城新聞のまとめでは、県内感染者計123人(16日午後6時)のうち最多は20代で、全体の2割強を占める。死者5人のうち4人は70代以上で、高齢者が重症化しやすい傾向を反映した形となった。

県内初の感染者はイタリア出張帰りのひたちなか市の30代男性だった。当初は海外帰国者の感染例が続いたが、3月下旬以降は病院や高齢者施設などでクラスター(感染者の集団)が相次ぎ発生した。

これまでに県内で確認された四つのクラスター関連の感染者は計50人を超えており、全体の4割強を占める。4月以降は都内など感染が広がる地域から帰省した人や、首都圏通勤者の感染例が増え始め、そこから家族らに感染が広がる事例も目立つ。

死者5人の内訳は70代が2人で、90代と80代、30代が各1人。院内感染が起きたJAとりで総合医療センターの入院患者も含まれる。感染者に占める死者の割合は4%となり、2%程度の全国平均を上回っている。

年代別の感染者は20代が最多の27人で、次いで40代21人、30代18人だった。30代以下の若年層が全体の約4割弱を占める。

一方で、70代以上の感染者は計35人で、全体の3割近くを占める。病院や高齢者施設でのクラスターの発生が高齢者の感染例を増やしている。

10歳未満では保育園児や0歳児の感染が判明している。臨時休業が続く小中高校生の感染は現在まで確認されていない。男女別では男性61人、女性62人とほぼ同数となっている。

居住地別ではつくば市が21人で最多、次いで神栖市20人、古河市が9人、取手市と境町が各8人、水戸市6人と続く。

一方で、地元への帰省など県外在住者は計12人に上り、このうち東京都が5人、千葉県が3人となっている。(戸島大樹)



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース