《新型コロナ・感染拡大防止》水戸の茨城県施設、無料提供 ネットカフェ難民受け入れ開始
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ネットカフェ休業のあおりで寝泊まりする場所を失った「ネットカフェ難民」に対し、茨城県は22日午後から、県立施設の無料提供を水戸市内で始めた。具体的な場所は非公表。開設期間は、緊急事態宣言と休業要請期限の翌日となる5月7日午前10時まで。初日は問い合わせのみで、実際の利用はなかった。
この日、開設に先立ち報道陣に施設が公開された。受け入れ施設の部屋は和・洋室の計9室(各12畳)。全て個室で、テレビ、エアコン、寝具を備える。風呂、トイレは共同。午後11時〜午前6時の間は施錠される。
県福祉指導課の担当者は「ネットカフェ難民の数は把握できていないが、県内にもいるのは確か。施設に泊まっていただきたい」と呼び掛けた。
利用対象は、県内のネットカフェ、漫画喫茶、個室ビデオ店の宿泊利用者で、休業要請により宿泊先を失った人。身分証とネットカフェなどを宿泊利用したことが証明できるレシートの提示が必要。
同課によると、県内のネットカフェ利用者1人から同日、電話で問い合わせがあったという。
利用相談は、県福祉指導課(電)029(301)3164(平日午前9時〜午後5時まで)。(三次豪)