今泉文彦市長の辞職に伴う石岡市長選は26日午前7時から午後6時まで、市内52カ所で投票が行われ、同7時半から同市石岡の市役所1階で即日開票される。大勢判明は午後9時ごろの見込み。有権者は6万3409人(18日現在)。

立候補しているのは、元県議の谷島洋司氏(57)と、元市長公室長の佐々木敏夫氏(62)、無職の藤井優雄氏(55)=いずれも無所属=の新人3人。大きな争点は、今泉市長が辞職する理由の一つとなった、地域医療計画の是非。市医師会病院と石岡第一病院の統合公立化に賛成の谷島氏と、反対の佐々木氏が接戦を繰り広げ、それを藤井氏が追う展開。

谷島氏は「地域医療計画を頓挫させてはならない。子どもを安心して産み育てられるまちづくりのため、しっかりとした中核病院をつくる必要がある」と訴えた。かつての仲間だった若手県議が日替わりで応援に駆け付けている。

佐々木氏は「なくなってしまった産科の再開と小児科充実が計画の出だしだったはず。それが公立病院づくりに変わってしまった。税金投入で市民に負担をかけてはならない」と強調。地元県議や市議が一緒に応援に回っている。

藤井氏は自転車で回りながら、有権者にビラを手渡しする。併せてインターネットへ次々と動画を投稿し「みんなでお金を使い景気を良くしよう」「市税を減らし産業振興で財源を」「市民の安全のため暴力を減らそう」などと訴える。(藤崎和則)

【石岡市長選立候補者(届け出順、敬称略)】
■谷島洋司(やじまようじ)　57　元県議　無新
【略歴】市社会福祉協議会理事。元県議当選1回、市教育委員長、八郷ライオンズクラブ会長、瓦会郵便局長。立正大卒。瓦谷

■佐々木敏夫(ささきとしお)　62　元市長公室長　無新
【略歴】元市長公室長、市財務部長、市長直轄組織理事兼地域振興創造担当、理事兼市長室長。拓殖大卒。府中3丁目

■藤井優雄(ふじいまさお)　55　無職　無新
【略歴】元就労支援作業所パート、配送会社アルバイト、鶏卵卸売業手伝い。新潟大中退。石岡1丁目