コロナ便乗犯罪に注意 窃盗や詐欺 HPにチラシ公開 茨城県警
茨城県警は26日までに、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休業した店舗や巣ごもりの家庭が増えたことなどから、今後想定される窃盗や詐欺などの犯罪に注意を呼び掛けるチラシを作成し、県警のホームページで公開した。「大型連休に向けても新型コロナに便乗した犯罪が考えられる。迷ったらすぐ警察に相談してほしい」(生活安全総務課)としている。
チラシは8種類を作成。休業店舗向けには施錠の徹底をはじめ、防犯カメラやセンサーライトなどの設置を伝え、家庭に対してはマスクの送り付けや、水道管の新型コロナの汚染除去をうたった悪質商法への注意を訴えている。新型コロナに感染した親族をかたるニセ電話詐欺が起きる可能性も指摘した。
休校で自宅にいる子どもについても、不用意に訪問や電話に応じないことや、インターネットの使い方について家庭内で確認するよう呼び掛け、DV(ドメスティックバイオレンス)被害の増加も懸念されることから、24時間体制の女性専用相談電話=029(301)8107=も紹介した。
県警によると、水戸市内で22日、新型コロナ対策の関係者を名乗る男から、経産省の委託を受けたとして「給付金の手続きが早くできる」と話した不審な電話がかかった。鹿嶋市内の女性宅では同日、注文した覚えのないマスク50枚が送り付けられるという事案があった。
いずれも金銭的被害はなかったが、3月下旬にはマスク販売を装った偽サイトを通し、約7千円をだまし取られる被害が確認されている。
チラシは自由に印刷でき、県警は各店舗、自治会、家庭などを通じ、広く周知されることを期待する。「さまざまな犯罪の情報を得て、防犯に役立ててほしい」(同課)としている。(小島慧介)